

















これからわかることは、
1. 振動絶縁効果は




2.






結局、


M2052 製コイルは通常の鋼製コイルよりも格段低いバネ定数を求めることが出来るが、コイルの形状ではなくバネ定数の高い形状、たとえば、マウントの形状でも使うことが出来るから、このようなマウントで振動絶縁するのであれば上述したパラドックスから脱皮できる。すなわち、コイル状よりも強固で制振性も高い除振具が成立し、「安定な支持と高い振動絶縁効果」の併せ持つ除振器具の創出が考えられる。
ゴムの場合は、金属バネやダッシュポットの場合とは異なり、損失係数´ を用いて次の式が妥当と考えられている[19]{[22]。






M2052 合金もゴムと同様な利点を擁しており、金属でありながらゴム的な長所が使える。すなわち、高減衰能の大きさを気遣うことはなく、その属性を有効に機能させられる。次の点はゴムに優るM2052合金の特異点である。
1. 一般の金属製コイルバネ自体は制振性がほとんどないがこの合金は大きな減衰値を持っている。
2. ゴムは強度が非常に低く、「ぐらつき」や「おどり」の危惧を伴う。
3. 空気バネは設置に要する空間が巨大である。
M2052 合金はこれらの問題をクリアしている。後述の表1にあるように、この合金をコイルバネとして用いた場合の際立った利点がみられる。